廃材(古民家の解体材)からもらったぬくもり
150年前の大工さんへ・・木地師からのメッセージ
大型クレーン車に満載されて、築150年の古民家の解体材が運ばれて来たのは3月の事でした。福岡県に移築される予定があったそうですが、廃案となり我が家のボイラー用の燃料にと運ばれてきました。
クレーン車で丁寧に積み上げられた解体材でしたが、ふとした弾みで1本の大きな木が、ものすごい音を立て地面に落ちてきました。(燃やさないで・・)と叫んでいるように思いました。長さ6m60cm 周りの太さ1m40cm 家の大事な部分を支えた(梁 はり)と言う部分で(もみの木)でした。
もみの木の叫びは、ある人に届きました。
1ヵ月後古民家の行方を追っていた人が訊ねてこられました。材が無事であった事を喜び幾度も手でふれて居られました。(ゆかりのある方かな?)と夫が聞いても多くを語らず・・(この梁(はり)から器が取れないでしょうか?いくつでも取れるだけ・・無理でしょうね〜)(中の状態がどんなものか解らないが、やってみましょう・・)夫はこの仕事を引き受けました。
真ん中に傷が入っている。傷をよけながら使用できる部分を測る・・
どれだけのものが取れるか勝負どころ・・チエンソーで割ります。
思ってもみなかった白い木肌の出現・・・
チエンソーで割った材は思ってもみなかった白い木肌・・・傷は無く美しい木目、年輪が出てきました。梁(はり)から13枚の厚板が取れました。
製材します。
センバンにかけ荒挽をします。
いよいよろくろで仕上げです。
感動の白い器の出来上がりです。
その見事な仕事跡を燃やすことなく、器 として生まれ変わりました。150年前の大工さんの,ノミの跡、カンナの跡、語りかけてくれたものは(ぬくもり)沢山の感動を呉れた廃材(解体材)でした。